第一章
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しばらく間を開けた後、微かな声が聞こえた。 「………どちら様ですか?」 少し…声に違和感を感じる。 掠れた老婆のような声に、ソーヤは一瞬戸惑う。 だが、暗がりだが、どこから見てもこの家は自分の住み慣れた家であった。 小さな村だ。 間違える事はない。 「…っ。母さん!僕だよ、ソーヤだ」 声を発した途端に、戸が勢いよく開けられた。
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