第1章

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 「千円稼ぐためにはか……」お金に対する執着心の強い海斗が食らいつく。  「もっと、 自由になるお金が欲しいな。 小遣い、 上げてくんないかな」  「何か、 買いたいものでもあるの?」  七海から問われた海斗が、 「何かって言われても困るんだけど、 いろいろと欲しいものがあるし……」と頬杖をついた。  「プレステ4とか、 タブレットとか、 マウンテンバイクとか……」欲しいものを口にしながら、 指を折り曲げていく。  「私も、 タブレットは欲しいな。 それ以外だと、 服とか、 あと、 犬も欲しい」美咲も、 欲しいものを並べる。  「私も、 服と犬、 欲しい」  女子二人が、 服と犬で、 欲しいものが被った。
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