第1章

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 視線の先には、 セミロングの髪型がよく似合う女子生徒の後ろ姿があった。 岡田七海だった。  親友の橋本海斗とともに、 彼女も、 幼稚園のときから知っている幼馴染である。  あるときから、 拓海は、 自分自身の気持ちの変化を感じていた。 そして、 戸惑っていた。  変化とは、 七海のことを可愛いなと感じるようになったということである。  そのことが頭に浮かんだ拓海は、 ひそかに顔を赤くした。  なぜ、 そんな風に感じるようになったのだろうか。 少なくとも、 小学校を卒業するまでの間は、 そんな風に思ったことなどなかったはずなのに。  拓海は、 恥ずかしさから逃げ出すように、 新垣先生に視線を戻した。
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