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視線の先には、
セミロングの髪型がよく似合う女子生徒の後ろ姿があった。
岡田七海だった。
親友の橋本海斗とともに、
彼女も、
幼稚園のときから知っている幼馴染である。
あるときから、
拓海は、
自分自身の気持ちの変化を感じていた。
そして、
戸惑っていた。
変化とは、
七海のことを可愛いなと感じるようになったということである。
そのことが頭に浮かんだ拓海は、
ひそかに顔を赤くした。
なぜ、
そんな風に感じるようになったのだろうか。
少なくとも、
小学校を卒業するまでの間は、
そんな風に思ったことなどなかったはずなのに。
拓海は、
恥ずかしさから逃げ出すように、
新垣先生に視線を戻した。
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