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七海たちの前に立った拓海は、
一緒に行くかどうかを確認した。
「行く」二人が、
声を揃えて返事をする。
拓海と海斗、
七海、
美咲の四人は、
肩を並べながら、
教室を後にした。
そんな四人が向かったのは、
マクドナルドの先にあるファミレスだった。
拓海が、
みんなにご馳走すると言い出したからだ。
拓海は、
競馬で大勝した父親から臨時に小遣いをもらっていた。
しかも、
今回は諭吉くんという大盤振る舞いである。
大の競馬好きな拓海の父親は、
馬券が当たると、
気前よく家族みんなにご馳走し、
小遣いもくれた。
そのかいもあって、
家族みんなが、
父親が競馬をすることに対して理解を示すようになっていた。
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