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「ちょっと! まだ終わらないの!? そんな作業にタラタラと時間をかけないでちょうだい!」
「す、すみません」
「そこに突っ立ってたら邪魔よ邪魔!」
「は、はい、すみません」
難しい作業を押し付けたり、ちょっとした事でもすぐにダメ出ししたりと、私に対して日に日に風当たりが強くなっていく。
「久留米さん、今回のミス何回目!? どうして? ねえどうしてできないの!?」
「すみませんでした……以後気をつけます」
今日も般若のような山田さんに、ペコペコと頭を下げ続ける私。
あの人、本当に山田さん……?
あの時の優しかった山田さんは、どこに行ったの……?
すると私が怒られていた一部始終を見ていたらしいパートの鈴木さんが話し掛けてきた。
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