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「なんかダメだ」
無意識に言葉が口から出た。
「体調?」
「……も、だけど」
「ヒロム、私のこと友達だと思ってない?」
「はあ?なに言ってんだよ」
「思ってるでしょ」
「思ってないって」
「じゃあ、好きって言ってみてよ」
「本当にどうした?亜実らしくないこと言って」
「私らしくない?」
「なんか女みたい」と、ヒロムが言うから、本当に頭にきた。だって、私は彼女だというのに、女みたいって言葉はないだろう。冗談でも。
「女だよ。私だって、女に決まってる。分かった。もういい。ヒロムの気持ちはすごく分かった。私のことなんか好きじゃないんだ。もういい」
言い放って、ベッドの中に、潜り込んだ。
怒鳴ったせいか余計に頭が痛くなる。だけど、我慢できなかった。
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