無自覚にはご注意を

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「たく、だらしねぇ奴らばかりだな」 「メニューどれにする?」 「………おめーも、制服ちゃんと着ろよ。ネクタイ」 「はいはい。あんま怒ってると、血管切れるよ?」 「切れさせてんのお前ら」 「分かったから。朝食セットでいい?いいよね。オッケー」 「何勝手に決めてんだよ…まぁいいけどよ」 「んふふっ、隆ちゃん朝からお疲れ」 独特の笑い方、口元を手で隠す仕草は とてもスマートで且つ可愛らしい。 こいつの無自覚のおかげで俺の気持ちは未だバレていない。 紹介するのが遅れたが、俺はこの学校の生徒会長を務めている“黒峯隆”だ。 ***** 「そろそろ教室行くぞ。」 「授業だるいなー」 「おい、寝るなよ」 「ふふっ、寝たら起こして?」 「バカ。クラスちげぇだろ」 「だーって、隣は旭だけどすぐ寝ちゃうからさ?起こしてくれる人誰もいないんだよねぇ」 「あんのやろ……」 授業は真面目に受けろと何度も注意してるのに。まぁ、旭の場合まともに言うことを聞いてくれたことはないが。 .
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