序章 誕生

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和国から数十キロ離れた銀神国(ぎんしんこく) 「よくやったぞ彩瀬(ああせ)!元気な双子の兄妹だ」 少し長めの黒髪の男にも女にも見える、中性的な顔で、185センチほどの男、代羽島家の第四代国王、龍鬼(りゅうき)が涙を目に浮かべて言った。 「ママ!この子なんて名前?」 長い黒髪のとてもくっきりとした二重の元気な女の子、代羽島家の次女、菫(すみれ)は、とても嬉しそうに聞いた。 「この子はね、龍瀬(たつせ)って言うのあなた達の妹よ」 少したれ目で優しそうな表情の女性、彩瀬は微笑みながら答えた。 「ママ!こっちの男の子は?」 菫のように長い黒髪で、彩瀬のように少したれ目の代羽島家の長女、楓(かえで)も、とても嬉しそうに聞いた。 「この子は彩鬼。どっちもパパとママから一文字づつとったの」 「よっしゃ!代羽島家初の男の子だみんなで祝うぞ!!!」 「「「「「「「おーー!!」」」」」」 この銀神国の王家である代羽島家に、初の男の子が生まれと言うことも有り、この日はとても賑やかだった。
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