第1話

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ピンポン 「はい」「私」 すぐにドアは開けられた 「いつも悪いな七瀬」 「わかってるなら学校来なよ」 「めんどい 集団行動とか向いてないもん」 「はい、荷物と今日の手紙 じゃあね」 「おう、また明日」 いつも通りの短い会話 私たちはいつも手紙でやり取りをしている っていっても私から学校で何があったかとか そんなことを書いて渡すだけ ただの配達係 家が近くで不登校の人がいれば 毎日届けるのが決まりだ 私も例外じゃない。 何故毎日なのかというとウチの学園は他校と比べて 圧倒的にプリントの枚数が多いのだ 毎日5教科のプリントはもちろん その日の中に他の4教科が入るとその分のプリントは追加される プリントは予習の内容だったり復習の内容だったりする なのに提出率は学園内でいつも100%だ。 あくまで登校している人で、だ。
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