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最近、読書の虫となっている。電子書籍では、浅田次郎氏の「勇気凛々ルリの色」を読む。アイフォンに、小説マガジンエイジのアプリを落としている。
ときには文庫本、単行本、ときには月刊誌、ときには電子書籍と媒体を選ばず食い漁っている。だが、凝り固まったモヤモヤの融解熱をもっていたのは月刊誌であったし、浅田氏の絹もきせぬ物言いと洒落た言い回しの濁流だった。
なんと幸せな時間を過ごしているのだろうか。
先だって、心の勉強で苦しみ発熱までしたが、それも終えた。終えたらば、日常の縦横無尽に拡大している幸福の事実に、私は目覚めてしまった。なんと、しあわせな毎日を送っているのだろう!!私ほど幸せな主婦などいない、そう豪語していい。だが、数日前までは、私はなんて不幸な想いで生きねばならぬのか、とブツブツと愚痴を吐いていた。
ひとは己の主観がすべての人生である。
あのSちゃんを覚えているだろうか。あのSちゃんは、自分が異性と見ていたのは、20年来仮面夫婦を演じてきた御主人だけだと、いまさら知った。起きた状況を鑑みると、もう、御主人を伴侶として考えたくない、考えようともできない、と思考停止していたのだろう。…私にも思考停止していることは多くあるので、そのあたり、共感できる。
では、Sちゃんがやることは何だろうと言うなれば、それは御主人を相手取り、モトサヤと呼ぶべき恋愛を御主人とすればいいだけのことである。…幸いなことに、ある地点で、御主人がSちゃんに、バラの匂いが香る念を送ってきたことを私は知っている。あれは、なんだったのか、いまだ判明することはないが、おそらくは、御主人のほうはラブな気持ちがあるのではないかと思っている。
(そうやたらに詳細に霊視することは、わたしはない。できるだけ、知りたくもないからである)
さて、こうした私の呼びかけに応じて、Sちゃんは恋愛とは何ぞや、、という世界に突入する。かくなる私も、恋愛とは何かを考えてもいる。ラブストーリーのないお話など、つまらぬからだ。小説を書け、とおいちゃんが私に物申したのは、すでに7年も前のことだが、あのとき私が最初にしたのは、性描写事典なるものを購入するか否かを思案することだった。
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