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オトコの視線を向けられた私は、タールの生霊で毎日をひいこらひいこらと生きていた。もちろん、女性性を露出する仕事だったので、オトコの視線というタールは、性欲にまつわったものだった。友人のリーディングは的中して、○○の格好をした男はこういうことを考えているだとか、逐一事情を知ってしまった。
事情を知っていても実害はないし、お仕事なので仕方ないのだが、私の体と精神の疲労はとんでもなかった。結果、性欲狂いになった。その餌食となったのは、夫である。
うちは、、、、セックスレスである。
同居しているという事情もあるが、もともと、性欲が沸き起こらないのでしない。若いときはあれほどまでにも「したかった」のに、なぜ、したくなくなったか、という論理がここで判明する。
女はもともとセックスがしたい生き物ではないのだ。女はスキンシップをして安心を得たい。だから、男性にふれて、イチャコラしたいだけなのだ。イチャコラしてくると、男性は性欲がたかまり、それを女にぶつける。女は霊媒なので、ぶつけられた性欲が、自分のものか相手のものか判断できずに、性欲の対象となった心地よさもふくめて、「やりたくなる」
モリ髪もめんどくさくなったので、かんざしでぐいとあげるようになったころには、もう、私は若い客を色欲がえしのようにして、ヤリテェと言うようになった。それを見て、店長がやめて、やめてと小さい男の子のように私に訴えた。キャラが崩壊してる、とも言われた。それくらい、オトコの視線を浴びて、私は性欲が高まってしまった。だが、若い男の子を食らうわけにはいかない。
パチンコに来る男性とは若い男かオッサンなのである。私たち世代のイイ男はパチンコしてはならないとは思わないが、女の視線で見ると興ざめなのである。だが、若い子がパチンコしていてもごく「しぜん」にうつる。彼らは金がないから、欲にほだされて、ちいさな丸い席に座っているだけだ。
観賞用には若い女がいいように、若い男がいいものだ。だが、実際に、それらとヤリたいわけではない。ガキとやってなにがいいもんだか、とも思う。なので、旦那が餌食になった。
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