第二章 クリスマスの出来事

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 「水野、お前、山本と連絡とれるか?」  いきなり聞かれた。店長には一樹と結婚の話もでていることを伝えていた。しかし、この3日間のことは話していなかったのだ。  「え……あ……、いえ、この3日間はメールも返信がなく、携帯も繋がらないのですが……何かあったんですか?」  一樹になにかあったのか、不安で胸の鼓動が早くなってきた。  ふ?、やっぱりな……と店長がつぶやいた。その時、傍に立っていた男性が口を開いた。  「どうやら、家内からの電話は本当のようですね。その山本という男の実家の連絡先は教えてもらえるんでしょうか?」  え?何の話?
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