第1章

4/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「痛い!もう止めてよ」髪の毛を引っ張られ引きずられる。 はははは――――。笑い声。皆が輪になって私を囲む。 助けて……。他の子たちは見てみないふり。 伸ばした手は無情に踏みつけられた。 「おい、あいつうぜぇ。」なんでもない私の中学校生活はクラスのボス的な存在の裕樹(ゆうき)とその彼女の一言で壊れた。 毎日悪口、無視、暴力。 ある日の授業中、私は腹痛で先生に保健室に行きたいと言った。先生も私のことが好きではないから、保健室に行くほどなのかと言ってくる。耐え切れないほどの腹痛。もうダメだ。 この日を堺に私は学校に行くことを止めた。家族からも疎まれ、私を助けてくれる人は何処にもいない。自殺することも考えた。でも、死ぬ前に仕返ししてから死のうと思った。そう、復讐。それだけが私が生きる原動力。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!