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「ねえ裕樹(ゆうき)、ミキっていう女の子知ってる?」「ん?ミキ……ミキなんて知り合いいないよ。」俺の元カノにもいなかったはずだ。「そっか~……」彼女が立ち上がる。彼女を見上げた時に、一瞬意識が揺らいだ。
「あれ、ごめん。なんか眠い。」頭がボーっとしてくる。どうしたんだろう俺。
「そうだよね、覚えてるわけないよね。」こいつはなにを言っているんだろう。
「私確信してるの。学校に最後に私が行った日。給食になんか入れたでしょ。その日から私あなたに復讐するために生きてきたんだ。」
「私、あの日からあなたの好みに合うようにお金をためて整形して、あなたのバイト先にバイトの面接に行って……。でも名前だけは読み方を変えただけなの。もしかしたらあなたが思い出すかと思って。でも、ダメだったね。」
あぁ、そうか、美咲(みさき)は美咲(みき)だったのか……。
「じゃあ、そろそろあなたの中学時代の彼女のところに行こうか。」
俺の意識はどんどん遠くなって――――
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