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言ってしまった言葉は取り消す事はできない。
友季子の心に刻まれた深い悲しみは作業台に投げ捨てられたゴム手袋が物語っていた。
追いかける時間は確実にあった。
もしかすると周りの皆はこうなることを望んでいたのか?
追いかけない俺には意地みたいな何かがあった。
その何かは分からない、しかし、後々後悔するということは大したものではない。
プライドと意地を履き違えると失う物は大きかった。
失った物を取り戻すには一人前になった自分で友季子を迎えに行くしかない。
そう思った俺は明け方の漁に一人で向かった・・・
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