第1章

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漁に一人で出るのは初めてではない。 何度か一人で出たことはあるが、大した成果は上がらなかった。 死んだオヤジが言っていた・・・ '海に生きる以上、迷いは港に置いてこい、一旦海に出たらそこに自分は無い、あるのは波と風、摂理に従うだけだ' 今でも俺はこの言葉を胸に生きている。 航海するのに後悔はいらない。 小物の俺が大物を釣り上げれば友季子に謝る事が出来る。 簡単に言えば何かに頼らないと自分が出せなかった。
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