3人が本棚に入れています
本棚に追加
母親は私の焦りように少々戸惑いながらこう返してきた。
「ホタルちゃん!?何かあったの?やっぱりまだ一人でお留守番はできない?」
私はさきほどの出来事を事細かに母親に伝えた。
だが自分でもわかっていた。
ここからトーキョーまではいかなる交通手段を用いても、母親の予定を察するに帰宅は不可能であると。
わがままであるとわかっていながらも、母親に懇願した。
しかし、
「ごめんなさいねホタルちゃん。もしどうしても我慢できなければ、お友達の家にお泊りさせてもらいなさい。でもあまりご迷惑をかけてはだめよ。それじゃあね。」
「ガチャッ、プープープー。」
そうして頼みの綱であった電話は切れてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!