第1章 るんるんほたるん

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母親は私の焦りように少々戸惑いながらこう返してきた。 「ホタルちゃん!?何かあったの?やっぱりまだ一人でお留守番はできない?」 私はさきほどの出来事を事細かに母親に伝えた。 だが自分でもわかっていた。 ここからトーキョーまではいかなる交通手段を用いても、母親の予定を察するに帰宅は不可能であると。 わがままであるとわかっていながらも、母親に懇願した。 しかし、 「ごめんなさいねホタルちゃん。もしどうしても我慢できなければ、お友達の家にお泊りさせてもらいなさい。でもあまりご迷惑をかけてはだめよ。それじゃあね。」 「ガチャッ、プープープー。」 そうして頼みの綱であった電話は切れてしまった。
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