序章

始まり2

調査報告書

【私立月華高等学校-ｼﾘﾂﾗｲｶｺｳﾄｳｶﾞｯｺｳ-】

この学校には、ある５つの一族の長が必ず入学し、卒業しなければならないという決まりがある。

そして、その一族の下に使えているものたちも同時に入学し、共に卒業しなければならない。

その５つの一族とは、日本の５代柱と言っていいほどの実業家たちばかり。

５代柱の頂点をなお、維持し続けているのは、"片桐家（ｶﾀｷﾞﾘ）”。

片桐家とほぼ等々の勢力を持つ"山条家（ｻﾝｼﾞｮｳ）”花咲家（ﾊﾅｻｷ）"香月家（ｺｳｽﾞｷ）”一ノ瀬家（ｲﾁﾉｾ）"。

初代長からずっと守られてきた掟。

月華高等学校・・・・表向きは、日本の未来を支えてくれる有望な人材を育成するため。

だが、裏向きは、異なる。

５代柱が、代々受け継がれてきたのは、入学し、卒業するだけではなかった。

もう一つは、全国No.1暴走族"月華（ｹﾞｯｶ）”を受け継ぐこと。