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「終わったか?ミカ」
『あぁ。悪いな、待たせて。』
「まぁ、いいさ。墓参りだったんだろ?家族の」
あぁ、そうだよ。
父さんと母さんに約束してきたんだ。
必ず復讐すると。
だが、父さんと母さんはそんな事は望まないだろう。
そんな事はわかってる。
無意味な戦争は、命を散らすだけだと。
父さんも母さんも必ず俺を止めるはず。
止めたとしても、もうあの日の怒りは収まらない。
もう遅かったんだよ。
あの日、家族を全て失った俺の生きる目的は、復讐だけだった。
そのためにどんなことでもした。
アイツらを殺すために。
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