文通

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月曜日は朝から雨が降っていた。梅雨はとうに明けたものの、これから先の三日間は降り続ける様子だ、と天気予報で告げられる。 月曜日で雨。それに加えて、先週の金曜日に待たせた相手、小田十六夜に対する謝罪。憂鬱な気持ちは増していく。もちろんの事ながら、休むなんて選択肢はないのだが、今日ばかりは仮病を使いたかった。 「由紀、遅刻するよ。早く仕度しなさい。」 テレビに映るデジタル時計は07:45と示されていた。駅の近くに住んでいる由紀は、二、三分程で駅まで行ける。そこから電車で二駅、徒歩五分の計20分程で学校に着くのだが、電車は急行が停まらないため、朝は3本に1本しか各停来ず、その各停も15分に一本と、乗り遅れると遅刻する事になってしまう。 次に来る電車は07:56。その次が08:13。 8時30分までに教室にいればいいのだから、逆算すると08:13発がギリギリ間に合うかどうか。 駅から走れば間に合う。今は、ゆっくりでもなるべく早く準備しよう。 雨は、先ほどよりも強くなっていた。
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