僕という存在

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「僕の名前は、栗原 虎 (くりはら たいが)と言います。」 そう、虎と書いて「タイガ」と読むんだ。 親が大の虎好きで、付けたみたいだが、正直恥ずかしい。 第一印象を良くしてみたが、友達というのはできなかった。 受け身でなく自分から勇気を出して、仲間に入れてもらえるように努力もしてみたが・・・ 休み時間は他クラスの幼馴染みの親友の元へ足を運んだ。 栗「アガペ、友達できた?」 ?「まだ、初日やから0やわ。タイガは?」 栗「この1年は地獄になるかも・・ちょくちょく休み時間来てもええか?」 まだ始まったばかりだが、既に自信はなくなっていたようだ。 こいつは、幼稚園の時からの幼馴染みで僕の唯一の理解者であり、親友であり、悪友でもある。 名前は、赤坂 義彦 (あかさか よしひこ) アカベと呼ばれているのは、誰が読んだのかはわからないが、いつのまにかそう呼ばれていた。 赤「まだ始まったばっかりやし、俺も人見知りやから当分は行動共にしとこか。」 こいつのこういう優しさに、幾度も救われてるのを僕は忘れない。
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