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高校生活が始まって数日がたった頃、アガペのクラスに足を運んでみた。
でも、このとき既に、あいつには新しい友達が出来ていた。
そのときに平然と混ざれば良かったのに、友達がいないというレッテルを貼られるのが
怖かったのかもしれない。
僕は、その日から親友のクラスには足を運ばず、休み時間は図書室か教室で昼寝をすることにした。
4月半、クラブ見学が始まった。
僕はどの部活に入るかは、既に決めていた。それは、水泳部だ。
小さい頃、二度カナヅチになったことがあるが、泳ぐことは嫌いにはならなかったので、
優雅に泳ぎたいという理由だけで水泳部に入部した。
水泳部には親友のアガペもいた。
1年生は合計で男女合わせて9名入部した。
この水泳部で僕は君に出会ったんだ。
当時の僕らはまだ、お互いの心の距離が離れすぎていたよね。
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