高一の夏

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裕太は、高校でもサッカーをやっている。 一年だけど、レギュラーに選ばれて、絶好調だ! 私は、そんなサッカー部のマネージャーをまたやっていた。 毎日、汗をかきながら頑張る裕太を見て励まされている。 小学校のときから、裕太のサッカーマネージャーをしていたので 仕事もすぐこなせるようになり、先輩も可愛がってくれていて幸せだ。 裕太は顔もそこそこ良いしサッカーも出来るので、ファンが10人くらいいた。 帰りまで、差し入れを持って待っている子がいても、 「ごめん、ヒナと帰るから。」 と、断っていて、嬉しかった。 私は、女の子としてみてもらえていないことはうすうす気がついていた。 けど、合宿のときに想いを伝えないと決めたので、 気にしないように心がけた。 合宿から帰ってきて一週間がたった日の帰り道。 「ヒナー!あついーアイス食べよー!」 裕太が甘えてきた。 「いいよ!」 普通に食べようと思ったら、お金が60円しかなくて 割り勘することになった。 「パ★コにする?ぎゅぎゅっ★にする?」 私は、割れるものを選ぶつもりだった。 「エー!?こういうときはバニラソフトに限るだろ!!」 バニラソフト=ソフトクリーム 想いっきり間接キスしちゃうジャンか、、、。 びっくりした、すごく恥ずかしかった。 「え?は?い、いくら?」 買ってしまった、、、。 食べるしかない。 ぱくっ 「ん~おいし~^^」 「俺も食う。いただきます!」 ぺろっ 「ん!?うめー!!」 あああああああああああああああ 間接キスとはいえ私のファーストキスだったので、 物凄く熱かった、、、。 汗が止まらなくて、恥ずかしいほどだった。 「裕太、が前言ってて気になってたんだけどさ 裕太の好きな人ってだれ?」 裕太は急に緊張してもじもじしながら黙り込んだ。 心臓の音が、外に漏れちゃいそいうなくらいどきどきの時間が過ぎた。
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