PROLOGUE ~ハジマリ~

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なんというか、綺麗な草原だ。  ちょうどいい大きな木もあるし、この木の陰で本でも読もうかな。  家から持ってきた本を取り出し、木の陰に入り本を開いた。本を読むことは好きだけど家や学校とは違ってこういった自然の中で本を読むことは結構好きだったりする。空気もきれいだし静かで、景色もよくて本の世界に入れるような気がする。  本を読み終え帰ろうとしたとき、ふと少女の声がした。 「アナタハダレ?ドコカラキタノ?」  僕はその声が聞こえたほうへ歩いた。どこから来たのかって聞かれたけど、それよりも本当に人がいるのだろうか。本を読んでいた時は人がいる気配はなかったんだけど。   歩いていくうちに森へと入っていった。こんなところあったかなぁと思いつつ声が聞こえたほうへ進んだ。こんなに遠くから聞こえたのかとも思ったがとりあえず進んでみる。  しばらく歩いているとひとつだけ大きなお墓があった。  どうしてこんなところにあるんだ?しかもひとつだけ
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