夏祭りの思い出
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薄汚れた日本酒のカップが、祭りの戦利品に紛れて置かれている。 万が一にも倒れて火を出さないように、地面をわずかに掘ってカップを固定し、なおかつ、周りを大きめの石で支える。 男達は、誰からともなく合掌し、首を垂れた。 「なあ。来年は、お前が参ってやってくれよ」 脇に立つ、自分の父親ほども歳の離れた老露店商に囁かれた若い男は、黙って、それでも約束の印に深くうなずくと、静かに手を合わせた。 了
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