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気が付くと僕は砂浜に立っていた。果てしない海、照りつける太陽と青空。
さらに服はずぶぬれだ。口の中が塩辛いのは海の水を飲んだからだろう。
水着を着た人々が行き交う浜辺、楽しそうな笑い声が響いてくる。その中に僕は立っている。
ふと周りを見ると、近くに桟橋があった。僕の足はそこに向かっていた。
そしてへりに立つと僕は大きく息を吸い込んだ。そして叫んでいた。
「ゲンゾウさーん!マコトー!」
その叫びは大海原に響く。近くの人が驚いて僕を見るが構うものか。
その時声が聞こえた、気がした。
おーう!という二人の元気な声が。
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