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魔王城があるとされる魔の森の霧が濃くなっていくのを見て、男性は眉を寄せた。
百年前、この国は魔王の襲撃のよって滅びかけたが、生き残りの王女によって異世界から勇者が召喚され、魔王を倒した。
しかし、魔王を倒したはずの勇者の姿を見た者はいない。
王冠を頭に乗せた威厳ある男性、国王が呟いた。
国王「魔王が復活するのか……」
全てを失った国は百年前の傷跡を残したまま、愚かにも破滅への道を進んでいく。
国王「勇者召喚の準備をしろ」
国王の言葉がその場に響くと、騎士たちは命令を実行するために何処かへ駆けて行った。
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