異世界へようこそ

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いつも通りのつまらない日常。 同じことを毎日毎日繰り返していた一年前までは……。 頭が良くて運動もできる、さらにイケメンな橘 隼人(タチバナ ハヤト)に話しかけられたのが運の尽きだった。 出席番号順の席が近かったのでなんとなく話しているといきなり友達認定され、色んなことに巻き込まれるようになってしまった。 二年生になった今でも何故か同じクラスになり絡まれている。 平均平凡の俺、高石 黒羽(タカイシ クロウ)は対人スキルが高くないため回避能力がなく、自然と巻き込まれるようになった。 今じゃもうすっかり諦めている。 隼人「黒羽♪一緒に帰ろうぜ♪」 と言われて断る暇もなくカバンを強奪され手首を引っ張られ、靴箱に連れて行かれた。 諦め半分で靴を履き替えていると『勇者召喚でもされそうだなwww』と言うネトゲの友人の言葉を思い出した。 その言葉がフラグだったのか、学校のすぐそばの曲がり角で謎の光に包まれた。 冷静に下を見るとネトゲで最近使ったような魔法陣らしき物があり、一歩下がろうとすると隼人に腕を掴まれた。 咄嗟に腕を振り払おうとした時、魔法陣(仮)が一際強く光り俺は慣れた諦めスキルを使い溜息と共に目を閉じた。
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