闇と光

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「あ……れ……故障?」 突然消えた画面。シーンと静まりかえった室内。 マイクに反響した自分の声だけが響いた。 こんなことは初めてだから、 て、店員……呼んだ方がいいよね? わたしは、自問自答して部屋の電話で店員を呼び出すことに決めた。電話は部屋の入り口近くにあった。そして、電話に手を伸ばした。 ブツンッ! 「キャアッ!」 ビ、ビックリしたぁ!! 店員を呼ぼうとした瞬間、急に部屋の電気が消えた。 突然のことで心臓がドクドクと脈打ちながら跳ね上がる。自分の意思とは関係なく、動悸が鳴り止まない。 ……落ち着いて!……落ち着いて深呼吸! 自分に言い聞かせながらスーハーと何回か深呼吸を繰り返した。そして呼吸をととのえ少し落ち着いてから改めて周りを見渡すと、 ……本当に真っ暗だ。 落ち着いてからようやく状況が判断できた。一瞬、停電かと思ったけどそうではないみたい。だって、廊下は明るいから。 でも廊下が明るいといっても不安を覚えた。上手く言い表すことはできないけど……。 自分の部屋だけ異世界に飛ばされたような……隔離されたような……そんな感じがする。 真っ暗で何も見えない。何も聞こえない。 何も……聞こえない?!
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