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「アア……ダメだ……」
いくら穏やかに抱こうとしても
身体は言うことをきかない。
快感に貫かれた僕は
我を忘れてどんどん夢中になってゆく。
案の定。
和樹はうっすらと瞳を開き
自分に跨る男を不思議そうに見上げた。
だけど
驚きやしなかった。
彼は――。
「……和樹?」
やっぱりだ。
「いいのか?」
「ウフ……ンッ……」
代わりに赤い唇を開いて
僕の舌を根元までたっぷりと招き入れた。
これが前途多難な
僕らの旅のはじまりだった――。
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