《癒しの国のアリス》

2/2
前へ
/12ページ
次へ
【アリス】は泣き腫らした顔をあげます。 『さぁ、みんなが待っているよ。』 【アリス】はすぐに下を向いてしまいます。 『大丈夫、俺がついてるから。』 血だらけになった手を軽く拭くと【アリス】の手を掴みます。 『行こう、【アリス】お茶会が始まるよ。』 【アリス】は手を引かれるままにそこを出ます。 少し歩くと賑やかな声が聞こえます。 少し手前で燕尾服をきたうさぎの耳の青年が待っていました。 『【アリス】お帰りなさい、さぁお茶会を始めましょう。』 少年に連れられ、一歩踏み出すと……。 帽子屋、三月ウサギ、眠りねずみ、ハートの女王たち面々がいます。 【アリス】を見るや否や、口々にいいます。 『『『お帰りなさい、【アリス】』』』 【アリス】は……。 『ただいま……。』 目を腫らしつつも、笑顔になりました。 ───さぁ、あなたにはこの物語に隠された意味を理解できるでしょうか……。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加