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【アリス】は泣き腫らした顔をあげます。
『さぁ、みんなが待っているよ。』
【アリス】はすぐに下を向いてしまいます。
『大丈夫、俺がついてるから。』
血だらけになった手を軽く拭くと【アリス】の手を掴みます。
『行こう、【アリス】お茶会が始まるよ。』
【アリス】は手を引かれるままにそこを出ます。
少し歩くと賑やかな声が聞こえます。
少し手前で燕尾服をきたうさぎの耳の青年が待っていました。
『【アリス】お帰りなさい、さぁお茶会を始めましょう。』
少年に連れられ、一歩踏み出すと……。
帽子屋、三月ウサギ、眠りねずみ、ハートの女王たち面々がいます。
【アリス】を見るや否や、口々にいいます。
『『『お帰りなさい、【アリス】』』』
【アリス】は……。
『ただいま……。』
目を腫らしつつも、笑顔になりました。
───さぁ、あなたにはこの物語に隠された意味を理解できるでしょうか……。
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