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「こちらアリカ。聞こえる?」
雪混じりの暴風の中、似つかわしくない、赤い機械を背負う少女が一人。
背中に背負うエンジンのようなモノから伸びるコードは、彼女の握る箱型のモノへと繋がっていた。
分厚い革製の手袋に収まる箱。流れるノイズ音に混じり、高い音響の声が聴こえる。
アリカは顔をしかめた。
吹き荒れる風と防寒に付けた耳当てのせいか、応答を聞き取れない。
「…こちらアリカ。応答を聞き取れなかった。少し待ってほしい。」
箱型のそれを背負う機械へ戻すと、反対側から垂れるコードを
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