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それはまだ、唯が産まれる前のこと。
入籍して、私の名字が変わった日の夜。
月明かりだけが見守る名か、ベッドの上で眠る間際。
『そう言えば、先生。先生の知りたかったことを私、教えられたの?』
先生が知りたがった、愛の意味。
あの日キスから始まった。
『んー、よく分かんない。・・・けど、俺は佑季を愛してる。きっとこの気持ちが答えだよ』
『せんせ・・・』
『ここで先生はなしだろ』
『ははっ、そうだね。・・・私も愛してる。泉ーーー』
優しいキスで、眠りについた。
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