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「お菊ちゃん、みたらし団子二つね」
「……かしこまりました」
注文したらこっちの勝ち、みたいな顔をするな!
なんか負けた感じがして腹立つ……
「ねぇ、お菊ちゃん暇でしょ?俺の話し相手になってよ」
「お生憎様、私は忙しいんです。貴方様の相手をしている時間はありません」
私は適当にあしらって台所に入った。
焼いた団子にみたらしをかけ、お茶と一緒に沖田の元に持っていった。
「それ食べたらお帰りくださいね?」
「お菊ちゃん、冷たいなぁ……」
残念そうな顔をしても私には効きません。
というかこの人に同情したら駄目。
それこそ思う壺だから。
沖田は黙って団子を食べる。
それもまた違った寂しそうな表情を見せながら。
「……少しだけですよ?」
私は沖田の前に腰を下ろした。
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