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「山崎に話は?」
「もうしておきましたよ。死体処理を頼んだんで」
「ならいい。下がっていいぞ」
俺はそのまま部屋から出た。
明日もお菊ちゃんをからかって遊ぼう。
「総司ー!行こうよ!」
「はいはい」
次の日、平助と一緒にお菊ちゃんのいる甘味処へ向かうことにした。
「沖田様~!」
「ん?」
「今日こそ一緒に買い物してくれませんか?」
顔を赤らめて言う女。
誰だっけ?
こんな女いた?
「ごめん、今日は平助と約束してるからさ。また今度な?」
軽く頭を撫でて笑顔を浮かべる。
顔をさらに赤くして俺の前から走り去っていった。
女なんてみんなこんなもんだろ。
「……なに?平助?」
横からじーっと見ている平助。
それも軽蔑するような視線で。
「お前、いつもあんな感じなの?」
「そうだけど?」
何処がおかしい?
平助は溜め息を吐いて俺の前を歩いていった。
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