第1章

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土砂降りの夜。 視界不良で何も見えぬ樹海にて、想い人だったモノを埋めながら、自分の臆病な心を正当化の言葉で塗り固める。 雨水を十分に吸った土をスコップで幾度も掬いあげ、彼女に叩きつける。 シルクのワンピースの純白が少しづつ土に覆われ、君の存在が徐々に消えていく。
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