第1章

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彼女の存在を完全に抹消した時、難事を完了した達成感と共に、体に穴が開いたような、大切なものを落としてしまったような、とかく名状しがたい虚脱感に襲われた。 未だに雨は止んでいなかったが、僕はお構いなしに、そばにあった木に腰を掛けた。
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