第1章

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――ある春の夕暮れ時、君と二人の、学校の帰り道。 君は箱に入った、6つの丸いチョコレートを食べながら、僕の隣にくっつきながら歩いていた。 僕は、男子小学生が好きな子にちょっかいをかけるのと全く同じ心理によって、彼女を困らせたく思い、チョコレートの一つをひょいとつまみ、自分の口に運んだ。 「あっ!」 君は一瞬驚き、しかしすぐに事態を理解し、徹底抗戦の構えを見せた。
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