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なんとかっていうのは“なんとか”。
それをはっきり口にしたらあたしのプライドが許さない。
あたしは盛りなんてつかないし……
まあ、それは置いといて。
たまに余裕のあるメスがいて、あたしに近づいてくる。
来ないでって云うのに、あたしの言葉はメスに通じない。
つい最近、機敏さがなくなってきたせいで逃げきれず、あたしを捕まえたメスがいる。
名まえはミハルって云っていた気がする。
そのとたんにあたしはバカみたいに暴れて爪を立てたんだった。
このメスじゃない。
ママの腕を忘れそうで怖かった。
あたしは紘斗を守ろうとしていた。
なんのために、なぜ、何から?
ここでもあたしは答えを出せない。
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