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たまにうるさいほど追い払っても追い払っても近づいてくるオスがいたけれど、あたしは独りでよかった。
独りでというよりは紘斗がいるなら、友だちがいなくてもよかった。
「キラ、おまえ、いっつも独りだな。……似てるよな」
いつだったか一緒に寝転がった緑の上で紘斗がつぶやいた。
そういう紘斗も独りでいることが多い。
たまに紘斗のパパが来るけれど、ほとんど口をきかない。
でも似てるって?
あたしと紘斗は似ている。
でもいま紘斗が云った『似てる』というのはそういうことじゃないとわかった。
「おまえ見てると、だんだん心配になってくる」
普段からあまり語らない紘斗はそう云ってかすかに笑った。
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