第1章

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「太田。太田夏実。」 遠い空の上から私の名前を呼ぶ声が、運命の人からの囁きではなく、担任の高田と気付いて私は気怠そうに体を起こす。 「なぁに」 「寝てていいのか。」 と言って教室からグランドの方を指差す。 私は一気に我に返り なんでもっと早く言ってくれなかったの!と言いながら教室を駆け出した。
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