真夜中の迷子

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真夜中の迷子

秋勝は私の事どう思ってるの? もしかしたら私の事嫌いなんじゃないかって思うの だって、一緒に居たら急に静かになるし話してたら急に怒ったような顔をするし……… こうやって毎日あなたの事を考える私は完全に秋勝を好きになっている それは、バンドとしてのファンじゃなくて1人の男友達とかじゃなくてセフレだからとかじゃなくて 「日曜日なのに今日も仕事あるの?」 「ううん。今日はお友達と遊びに行くんだー!」 「……どこに?」 「えっ?」 さっきとは打って変わった低い声で問いかけられた 「表参道…とか…。」 「とかって…他には?てか、その友達って誰?」 さっきよりは口調が柔らかくなったもののどこか棘があった 「どうしたの…?何でそんなに聞いてくるの?」 「ごめん…!」 秋勝の顔を見るとハッとしたように目を開いて口元に手を当てていた 「ごめん…もう行かなくちゃ……。」 驚いたと同時に少し腹が立って勢い良くドアを閉めて家を出た 秋勝が何か言いかけたような声が聴こえた気がした
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