真夜中の迷子

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さっきよりも空が赤くそまっていた 午後の疲れた体と今朝の事の所為で気まずくもない心地良くも無い沈黙の中2人はトボトボと歩いていた 今朝の事ちゃんと話さなくちゃ!心の中で何回も思ってもいざ口に出そうとすると気まずくて躊躇ってしまう その時だった不意に秋勝が口を開いた 「今日は付き合ってくれてありがと……。あと、今朝は…… 「ごめんなさい!」 「え?」 「ごめんね…私の事気にかけてくれてたんだよね…それなのにあんな態度で出て行っちゃって……。」 秋勝は察されたように恥ずかしそうに唇を噛んで 「そうだよ、ごめん。俺、あんな言い方したのはさ… と言いかけて体を私の方に向けた そこに秋勝の手が私の頬に伸びた 恥ずかしくて顔を少し上げたら秋勝が優しく私に微笑んだ なんだろうこの手応えの様なものは?どこか昔で感じたことがあるような… 「今日も泊まってってね。」 私の右斜め前を歩き出しながら言った 何を言いたかったんだろう? こうやって私を期待させてまた、 私ばっかりになるんだ。 秋勝の顔が赤いのは商店街に真っ直ぐ射し込む夕日のせいか赤面しているのか分からなかった まだほんのり暑い夏の夕方。2人は肩を寄せて歩いた
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