真夜中の始まり

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思わずウトウトしかけた時だった脱衣所から呼ばれた 「理沙ー、次入っていいよ。」 ドアを開けたら腰にタオルを巻いた秋勝に優しく抱きしめられた 温かくて石鹸の香りがして心地が良かった 「もー、みんなにこういう事してるんでしょー?」 「そうかもね、」 とそっけなく言った秋勝は更に強く私を抱きしめた 洗濯機の前のカゴに積まれた大きめのTシャツをみながら 「パジャマ、これ貸すからとりあえず着て。」 と、ぶっきらぼうに言い放った 秋勝から借りた石鹸からは抱きしめられた時と同じ香りがして思い出してドキドキした なんだかもう、この後どうなるか心の準備が出来てきた 「お待たせ。」 涼しいはずのリビングに足を踏み入れた瞬間寒く感じた おいで、と優しい笑顔で呼ぶから今日はまんまとあなたの言いなりになる覚悟ができた
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