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「お邪魔しまーす。」
涼しい部屋からはこの前とは違う香水の香りがした
「これ、俺のでよければパジャマ使って」
「ありがと、毎回ごめんね。」
「そーいや、この前は付き合ってくれてありがと、」
「え?あぁ、こちらこそ。楽しかったし…」
「なんかさ、今度“black,,って言うバンドと対バンすることになって、理沙確か好きだよね?」
「えっ?」
驚いて手に持っていた服を思わず落としかけた
「本当に?blackと?」
“black,,とは私が学生時代の頃から大好きなハードコアのバンドだ
ずっと雲の上のような存在と思って聴いていたからだから自分の知り合いと対バンするなんて…
「理沙もちろん来るよね?」
「うん。でも、関係者用とかじゃなくていいよ今回は…」
「なんで?もしかして俺らのファンとかにネット理沙の事書き込まれた?」
「ううん。やっぱりblackは私にとって特別なバンドっていうか……
「分かった。」
秋勝は遮るように言った
もしかして、違うバンドの事を熱く話しちゃったから…?
「あっ、ごめんなさい。いつも良くしてもらってるのに…。」
「いいよ。俺もそういうの分かるから。」
そう言った秋勝はちょっと怖かった
なぜか部屋には気まずい沈黙が流れた
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