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思わず笑ってしまいながらも、この瞬間を心から幸せだと思えるのはやっぱり彼だから。
「しっかり受け止めて」
もう我慢が利かなくなった彼はそう囁くと、私の一番奥深くに熱い飛沫を打ち放つ。
それを受け止めた私の身体は、蠕動しながら生命の神秘へと導いて行く。
二人の思いが自分の身体の奥深くで融合しあい、新たな命を生み出すのだと思ったら、想像するだけで涙が溢れた。
そんな私を見下ろしやんわりと笑った彼は乱れてしまった私の髪をそっと直しながら尋ねる。
「ところで排卵日はいつ?」
「ふはっ」
「すっかりその気で頑張ったけど、それ確認するの忘れてた」
照れ臭そうに笑いながら言った彼の首に腕を回して私は囁いた。
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