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「今回の新作スイーツのCM、すっごくいいね」
「でしょ?やっぱりCMキャラはタケル君に限るよね」
「うんうん、やっぱタケル君はカッコいいもの」
仕事を終えた午後6時。
エレベーターホールで会話する私と映見の後ろから、瀬那川が不満を漏らす。
「全く……タケル君、タケル君って……ちょっとイケメンなだけじゃん」
「ん? 蓮都何か言った?」
「いえ、何も」
相変わらず社内でもプライベートでも変わらない映見と瀬那川の距離感に失笑しつつ、3人でエレベーターへと乗り込む。
けれど私たちが押したボタンは1階ではなく、2階のボタンだ。
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