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「...いただきます。」
「はい、どーぞ」
とある家庭の朝食風景。食卓机の上に並べられた白米に味噌汁、焼き魚におひたし、「和」という品々。
そんな食卓に着くのは、眠そうに目を細くしながら、口を動かし米を噛む見た目が高校生くらいの若者と、その若者の母親らしき人物の二人きり。
ここで二人の容姿を説明してみると、母親らしき人物の方は、髪型は黒のロング、見た目はかなり上に入るであろう美人。
男の方は、美人の母親に対し平凡、正に平凡、中の中の中、平均。可でもなく不可でもない、髪型は少し目にかかるぐらい、特徴があるといえば目が黒く死んでいるということ。
「味はどうかしら?」
「ん、いつも通り、おいしいよ。」
「よかった~、私、今日少し寝坊しちゃって急いで作ったから味が心配だったのよ~。」
「そうなんだ、でも大丈夫だよ」
「そ、やっぱり一日の活力の源は朝ごはんよね。それに今日からしーくんも高校二年生だもんね、気合入れていかなくちゃ!!」
「そーだね」
元気よく、朝から常人以上のテンションの母親に対し、にこにこ笑いながら相槌を打ちながら食事を進める息子。
しかし、母親の自然な笑顔に対し、息子の笑っている顔をよく見ると目じりが下がっておらず、不自然に頬を上げている。つまり作り笑い、親に対して
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