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「そうだね、二年生だし、気持ちも切り換えないとね...あっ!!もうそろそろ家を出る準備しないととバスに遅れるから。ごちそうさまでした。」
紫雲と呼ばれた若者はそう言って、自分の荷物を取りに行くために二階にある部屋に足を運ぶ。
どうやら、彼は昨日のうちに荷物を準備しておいたようだ。
紫雲は自分の部屋につくと、通学用かばんを持ち、玄関まで移動する。
家を出る瞬間に一言「いってきます」と
ー五分後ー
紫雲が家を出てバス停までの道のりは平たんな道のりで、歩けば十五分程度、脇道に公園やコンビニがある。
普段なら何の変りもない道、しかし普段ならないものに目がつく、正確には段ボール箱に入れられた二匹の捨てられた黒猫と白猫、それを可愛がるように一人の女子生徒らしき人物が。
紫雲が女子生徒を発見するなり
まずいな、なんでこの時間に澪がいるんだ?
この時間帯なら学校の校門で生徒会活動で挨拶しているはずなのに...取り敢えず見つからない内に隠れて様子を見ないと
紫雲は女子生徒に見つかり関わられたくないのか
隠れると決めるや否や周りを見渡すが、自分のいる場所はただの道路、上手く隠れるためのものなどあるはずもなく、取り敢えず電柱の後ろに隠れてみることに。
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